繰り返し学習が大事なのは、誰もが認めるところだと思います。
また、繰り返し学習には落とし穴があることも、実体験から共感された方も多いと思います。
今回は、それを踏まえて、「いつ復習するのか」をテーマにお話したいと思います。
「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
人は、時間とともにどのくらい忘れてしまうものかを、科学的に実験で明らかにしたグラフなのですが、この実験結果によると、学習した直後は、100%記憶していても、1時間後には、44%程度まで忘れてしまうようです。
翌日には、26%、1か月後には、21%程度しか覚えていられない。
との実験結果が出たようです。
そして、復習のタイミングとしては、次の日、1週間後、1月後に復習を行うと、忘れていた記憶を呼び覚まし、長期記憶として記憶されることが証明されています。
つまり、繰り返し学習も1ヶ月も間を開けては、記憶を定着させることに無駄な労力が発生してしまいます。
ポイントは、
1、何のために、いつまで記憶するのか?
2、どれくらいの完成度で記憶するのか?
という事です。
一時的にテスト前に集中して学習をして、ある程度点数が取れ、できたと思っていたら、次のテストの時には、全くできなかった。
といったことが起こるのは容易に想像できますね。
テストが終わった直後、1日後、1週間後、1か月後 に復習をスケジュールをしていれば、一夜漬けも十分役に立ちますね。
限られた時間を有効に使うためにも、「忘れることは、当たり前」と心づもりで、上手にスケジューリングしてみてください。
#中学受験