「教育の2020年問題」という言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、現時点で当事者ではないため、まだ内容があやふやだという人もいるようです。
2020年を迎える前に、しっかりと理解しておきましょう。
大学入試の変革と新しい学習指導要領の施行(小学校から順次)を総称して、「教育の2020年問題」と呼ばれています。
2019年現在、中学3年生の世代が新しい大学入試制度による大学入試となるため、高校入試問題、全国学力テストでは、少しずつですが変化の兆候が現れてきているようです。
今日は、具体的に変わるポイントをみていくことにしましょう。
1.センター試験が変わり、大学入学共通テスト(仮)が実施されます。
① 国語と数学の一部に記述式試験を含んだ試験になります。 ② 英語では、4技能「話す」「聴く」「読む」「書く」を評価する(今までは、読む、聴く) ③ 民間試験を活用する方針が決まっています。 具体的には、実用英語技能検定(英検)、TOEICなど7種類の試験を利用し、高3の4月から12月までに受けた最大2回の結果を入試に利用することが検討されています。
2.各大学の個別試験が変わります。
各大学での個別試験は「学力の3要素」(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」) を受験生がもっているか測るものに変わります。
→教科別の知識を問う問題が変わり、多面的な総合評価へ
3.「高等学校基礎学力テスト」という仮称で検討されていた高1・高2向けの学力テストが見送りになりました。
代わりに、「高校生のための学びの基礎診断」として認定された民間の模試等を各学校が選んで、学力の定着度を測る目的で試験を行わせるようです。
4.CBT方式(パソコンで解答する形式)も導入予定
すぐに、大学入学共通テストでCBT方式が使われることはないようですが、高校生のための学びの基礎診断テストではCBT方式も予定されているようです。 小学校のプログラミング授業が一部で始まっているように、また、情報の学科が始まっていることからも、キーボードで素早く操作、解答する能力も求められるでしょう。
こういった教育改革を見据え、各学校がどのような取り組みをしているか、非常に興味深いところです。 学校の個性や教育力が大いに発揮される部分となりますので、ぜひ、積極的に説明会に参加し、納得いくまで説明を聞かれると良いと思います。
#中学受験 #2020年問題