今回は論説文の記述題の解法テクニックについてお話しします。
論説文の記述題で問われることには次のようなものがあります。
・理由説明、結論説明
・筆者の考え方の変化
まず、最もよく問われるのは1つ目の理由説明、結論説明なんです。
ここでおさえたいのは、傍線部の前後のどちらに答えとなる内容があるかを見極めることです。
よくある文章構成は理由説明の場合を例にとると
1.問題提起→具体例→結論(傍線部)
2.結論(傍線部)→具体例→(結論を出した)原因 というパターンが多いです。
1では、傍線部の理由が問題提起に含まれるから答えとなる内容は<前>にあります。
逆に2では、傍線部の<後>に「結論」によって得られる「原因」が述べられるわけです。
こういった問題の出題意図は『因果関係の読み取り』です。
だから原因となる箇所に傍線を引いて、筆者の主張(結論)を答えさせる問題も非常に多いのです。
もう一つのパターンは分かりにくいかもしれませんが、こういうことです。
筆者が今まで先入観を持っていた事柄に対して(何かしらの出来事を受け)見方が変わったり、価値観を見出すようになる というタイプの文章です。
ここでのテーマは勿論「出来事」の前後での『筆者の考え方の変化』だからここが記述題として出されるわけです。
こちらも文章構成を書いておくと
問題提起→過去の考え方→出来事(具体的)→現在の考え方や結論 となります。
記述題では、今までは~だと考えていた(感じていた)が~によって~と考える(感じる、思う、etc.)ようになった。
などと答えるといいでしょう。
また、「出来事」を問う問題では具体的な内容の要旨をとらえる必要があります。
練習問題をたくさん解いて、筆者の考え方を変えるきっかけになったところが分かるようにまとめる力をつけていけるといいでしょう。
ぜひ、ご参考に。
#中学受験 #国語