皆さんは『重言(じゅうげん)』って聞いたことはありますか。
同じ意味を重ねた「重ね言葉」のことを言います。
どういうことかというと、
・後で後悔する
・頭痛が痛くて、
・炎天下の下
などのように、同じ意味を持つ言葉を重ねて表現した言葉を指します。
もう少し詳しく解説すると、
「後悔」という言葉の意味は、
「してしまった事について、後から悔やむこと。」
なので、「あとで」ということが重なってしまっていますね。
同様に、「頭が痛い」ことを「頭痛」というので、「痛い」が重なっています。
「炎天下」も、「強い日差しのもと」を「炎天下」というので、「もと」は、重なっています。
このような使い方は、下手な文章になってしまうので、知識がないことをアピールしてしまう文になります。なんだか、かっこ悪いですね。
何となく知っているけれど、よく意味が解っていない言葉を使うときは、注意が必要です。
他にも、
・漢字にすると重なりが見える言葉
例)
色が変色する ⇒ 変色する
未だ未完成 ⇒ 未完成
・意味を考えると重なりがわかる言葉
例)
元旦の朝に(元旦=1月1日の朝のこと) ⇒ 元旦に
思いがけないハプニング(ハプニングが思いがけないこと) ⇒ ハプニング
など、注意が必要です。
日頃から、何となく言葉を使うのではなくて、意味を理解して使うように心がけると、国語の選択問題やひっかけ問題の対策、作文にも役に立ちます。
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