近年では、企業のグローバル化が進んで来たためか国外海外在住の子どもの数は、年々増加しています。
29年度版 文部科学省統計要覧によると、平成27年度の時点では、7272人の小学生、2907人の中学生が帰国子女として帰国したことが確認されています。
そして現在、この帰国子女生のうちの約三割が、中学受験を経て私立の中学校に入学していると言われています。
その理由の一つに、授業内容があげられます。
海外生活が長ければ長いほど、お子さんには、外国語を初めとする海外経験者ならではの力が身に付いていくのですが、国内にいれば自然に身についたはずの日本に関する基本的な知識(地名・歴史、カルチャーなど)や語彙力は欠けてしまいがちです。
このようなお子さんに対し、ただでさえ様々な学習レベルの生徒が集まる公立中学校では、
十分なフォロー、ケアが行き届かず、国語、社会はもちろん、数学、理科といった分野(履修範囲の違いによる差異)でも、苦労するケースが多いのが実情です。
更に、英語においては、公立中学校の内容では易し過ぎて物足りなかったという話や、せっかく身につけた英語力を発揮仕切れず、やがてその力が衰えてしまった、という話もよく耳にします。
また、海外で自己主張することが当たり前のカルチャーのままだと、出る杭は打たれがちな日本の公立校では、そのギャップに非常に苦労することが挙げられます。
私立中学校では、英語の時間は帰国子女生のみというクラスを設けて授業を行う所やレベル分けによる授業も多くあり、英語だけでなく、それぞれの教科の学習レベルにあった環境が得やすいという利点があります。
帰国子女ならではの弱点はフォローしつつ、海外での経験は存分に活かしてくれる環境を、
と考えたとき、中学受験という選択肢はとても、現状にあった選択肢になってきていると言えるでしょう。
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