第2弾
今回は単子葉類についてお話します。
まずは問題です。
①イネ ②エノコログサ ③ネギ ④ススキ ⑤クロッカス ⑥カタクリ ⑦アヤメ
⑴ユリ科とイネ科をそれぞれ選べ
⑵②の別名を答えよ
⑶③の花の部分を何というか
⑷球根ができるものをすべて選べ
⑸⑦のように1日のうちで暗い時間が一定より短くなると開花する植物を何というか
答えは次のようになります。
⑴ユリ科:③、⑥ イネ科:①、②、④
⑵ネコジャラシ
⑶ネギボウズ
⑷③、⑤、⑥
⑸長日植物
受験に出やすい単子葉類は主にユリ科とイネ科ですが、⑤と⑦はどちらでもありません。
①がイネ科というのはすぐに分かりますね。イネは花弁やがくを持たない不完全花ですが、
えいを持っているというのは有名です。
また入試では、イネの種子に含まれる養分の割合を示したグラフが出てくることがあります。
その割合は次のようになりますので確認しておきましょう。
デンプン75%、水15%、タンパク質7%、しぼう1%、その他2%
②はネコジャラシのほうがよく聞く名前かもしれませんね。
ただし、理科ではエノコログサが正しい名前なので両方の表現で覚えておきましょう。
③のネギは主に葉の部分が食用とされています。大体は途中で収穫してしまいますので、実際に見ることは難しですが、長い間収穫せずにおいておくと、ネギボウズと呼ばれる花を咲かすします。写真などで確認しておきましょう。
④は秋の七草のひとつで尾花とも呼ばれています。
冬越しの時は地上に出ている部分は枯れて、土の中の根や茎は生きていて次の年にはそこから芽が出ます。
⑤はなかなか聞かない植物かもしれませんが、入試では時々出題されることがあります。
球根の下のほうを水につけて水中に根を張らせる水栽培が行われています。
⑥は紫色の花を咲かせます。カタクリという名前だけを聞くと片栗粉の成分と思うかもしれませんが実は注意が必要です。
確かに、昔はカタクリを使って片栗粉が作られていましたが、最近はジャガイモのでんぷんを主成分としているので注意しましょう。
⑦のアヤメに似た植物にはハナショウブやカキツバタがあります。
アヤメは山や草むらなどに生えるのに対し、ハナショウブやカキツバタは湿った場所に生えるという特徴があります。
今回出てきた植物の特徴などは、勘違いしやすいものも多いので注意しておきましょう。
#中学受験 #理科