今回は、計算問題についてお話します。
計算問題というと、ひたすら問題数をこなす方法ばかり目が行きがちですが、少し違ったアプローチを紹介します。
その方法とは、ズバリ「計算式とその答え(計算問題)を覚える」という方法です。
九九を覚えるように、使い道の多い計算問題は覚えてしまいましょう。
例えば、円周や円の面積など、必ず出る。しかも、同じ計算の3.14を使った計算については、九九を覚えるように覚えてしまった方がよい場合があります。
もちろん、すべての3.14倍を覚えるのではありません。
例えば、円周は半径の2倍(直径)に3.14をかければ求まるので、比較的3.14の偶数倍が出やすく、面積は、半径×半径×3.14なので、平方数倍(1・4・9・16)などが出やすいのです。
これなら、覚えるものは少なくて済みますよね。
自分で工夫しながらゴロ合わせを作ったら、楽しく覚えられるかもしれません。
一度覚えてしまえば、計算時間をすごく短くでき、その分、他の問題にゆっくり取り組むことができます。
小学校4年生くらいから、算数が苦手になってしまう子は、計算問題が遅くて授業についていけなくなったことが原因だったことが比較的多いのです。
計算に時間がかかってしまい、細切れに考える時間しか作れず、問題の条件を整理できなくなると、複雑な問題や文章問題に対処できなくなってしまう。
結果、算数が嫌いになってしまう。
ということになりかねません。
3.14の計算は、円周や面積だけでなく、扇形の弧の長さ・面積、円柱や円錐の表面積や体積の計算など、いろいろな場面で出てきますので、結局、初めに計算問題を覚えていると、楽に学習を進めることができることになります。
受験生は、受験のためにかなり多くの学習時間を取られますので、少しでも楽ができる方法を考えるのも一つの方法です。
#中学受験 #算数