今回は、実践編です。
入試では、俳句の中に空欄をつくって後の語欄から当てはまるものを選びなさい。
といった問題がよく出題されます。
例えばこんな問題
①( )を 集めてはやし 最上川
② 街道や ( )いづかた よりとなく
③( )や 砂に突き立つ 松青葉
④( )や ほかほか出来し 御仏飯
⑤( )や 傾け合ひし 傘二つ
ア.秋雨 イ.夕立 ウ.時雨 エ.五月雨 オ.春時雨 カ.春雨
解答は順にエ、ウ、イ、ア、カです。
まずア~カのすべてが雨に関する言葉です。全く関係ない言葉ばかりなら考えやすいけれど
種類を統一して出題してくることが多のです。
それでは解法テクニックを教えます。
まず、このようなタイプの問題は
ほとんどの俳句の問題が5・7・5に整った俳句にしか出ない(とても有名な句は字余り/字足らずが用いられることも稀にあります)。
このように考えて例題の音数も数えてみよう。
( )内の音数は、①4 ②3 ③4 ④4 ⑤4
になるのがわかります。
ここで②にはア~カで唯一の3音 時雨が当てはまりますね。
②=ウ
それから5音のものはないからオの春時雨は削除しておきましょう。
次に分かりやすいのは①ですね。
松尾芭蕉のとても有名な句です。
降り続く五月雨をあつめて加速する最上川を詠った句ですね。
①=エ
秋雨というのは陰気で冷たい雨のことをさします。
④のほかほかは温かみのある言葉ですね。
御仏飯のほかほかを強調するために秋雨で対比しています。
このような技法の活用も大切です。
④=ア
夕立が俳句に出てくるときは強さを表します。だから、松青葉が飛ばされて砂に落ちる強い雨の様子を表現しています。
③=イ
これはとっかかりにくいですが、もう残りは1つだから簡単ですね。
⑤=カ
こんな風に解いていく順番が①からとは限らないから注意しましょう。
解きやすいものから解いて選択肢を絞っていくことが大切です。
参考にしてください。
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