必要書類
受験しようと思っている学校、迷っている学校の入学願書は、願書請求できる時期になったら、できるだけ早めに全校分を入手しましょう。
入試ギリギリになって受験校の変更があっても必ず受験できるように抜け落ちのないようにしましょう。
学校入試説明会などで、無料で願書がもらえる場合もありますが、有料で学校の窓口で直接購入する場合や、郵送や書店などでも入手可能な学校も多いです。
記入ミスが心配な方は、2部入手しておくと安心ですが、学校によっては、願書の複数部の入手は控えるよう呼びかけているところがあります。
どうしても必要な場合は、無料でもらえる学校で何通ももらうのではなく、必要な追加分は購入しましょう。
あくまでも、中学校では、説明会に来てもらった人のみ特別に無料提供してくれているものと考えた方が良いでしょう。
入手方法など、事前に学校のHPなどでしっかり、確認しておきましょう。
提出の方法
受験校によって提出の方法はまちまちです。
出願の期間が短い学校や、願書の取扱いが限られている学校、また、出願の方法が、郵送・窓口を問わないという学校もあれば、郵送のみ、窓口のみという学校、インターネット出願のみ、さらには郵送・窓口それぞれの受付期間を別々に設けている学校など、さまざまなケースがあります。
提出の際は、募集要項をしっかりと確認し、必ず受験校指定の提出方法を守りましょう。
また、最近では、インターネット出願を採用する学校も増えていますが、パソコンやプリンターの使用、オンライン申込などに慣れていない方は、余裕をもって準備を進めましょう。
郵送の場合には「書留」での郵送が多いですが、学校指定封筒に簡易書留と書かれている場合や、書留とは書かれていないけれども簡易書留で郵送しなくてはならない場合などあります。
書留で提出ではない場合は、万が一を考慮し、郵便追跡サービスなどを利用するのをおすすめします。
願書の写真
受験校によって願書に貼る写真サイズはまちまちですが、どんな写真を撮ればよいか迷いどころ。
実際には、試験の結果で合否が決まるのですが、願書の第一印象が良いに越したことはありません。
最後まで、後悔のない受験準備で臨みましょう。
まず服装は、私立の小学校なら男子も女子も制服で構いませんが、公立の小学校では、普段着は避け、正装に近い服装にしましょう。男子は白い襟付きシャツにVセーターやカーディガン、ブレザーなど、女子も白ブラウスにVセーターやブレザーが良いでしょう。色は紺やグレーがおすすめです。
面接試験がある人や、卒業式のために購入している人は、派手でないなら同じものを使うと良いでしょう。
髪型ですが、やはり、第一印象で清潔感のある髪型が良いでしょう。
男子なら、さっぱりした印象が良く、短めがよいでしょう。女子も清潔感を考えるとロングヘアの人は2つ、もしくは1つに束ねた方が無難でしょう。
前髪は目にかからず眉よりやや上辺りまでの長さが良いでしょう。
また、受験当日に眼鏡をかける場合は、眼鏡をかけて撮りましょう。(本人確認のため必要です。)
入学手続きの際にも写真が必要になる学校もあります。
急きょ写真が必要になった場合のための対処方法として、あらかじめ多めに用意しておくと安心できて良いですが、写真館で撮る場合は、すぐに焼き増しができるような写真館を選ぶことが大切です。
提出方法の注意点
学校によっては、志望動機を親と子どもの両方が記入しなくてはならない場合があります。
そうなると入学願書の記入に時間がかかるため、事前に書く内容を考えてから記入しなければなりません。
また、急いで記入すると、ミスをする恐れもありますので、必ず下書きもして、間違いがない事を確認してから清書をする事が大切です。(コピーをしたものを使うと便利です。)
子どもが書く欄もしっかりと見守り、一文字一文字、丁寧にチェックしながら、願書を記入していきましょう。
調査書
中学受験では、願書提出時に一緒に提出しなければならないものがあります。
その一つが調査書です。
最近では、提出しなくてもよい学校も増えてきましたが、中学校によっては、調査書と通知表のコピーなどの提出を求められる場合があります。
調査書とは、小学校での成績や出席日数、学校態度など、内申書のようなものです。
中学校の専用用紙に記入しなくてはならない場合や、小学校が用意してくれる場合があります。
いずれにしても小学校の先生に依頼をしなくてはなりません。
基本的に記入は、担任の先生もしくは校長先生がされるところが多いようですが、場合によっては、学年の先生や専門教科の先生にもお願いしなくてはならない箇所もあります。
調査書は先生方の勤務外作業になりますので、なるべく先生方の負担にならないよう配慮が必要です。
また、お忙しい中で作成していただくため、すぐに記入してもらえるわけではありません。
一人当たり、約3~5校分、多い人は、前受け受験や関東受験を含めると6~8校受験する人もいます。
その枚数、受験人数分の作成が必要になることを考えると相当な数になることを頭に入れておきましょう。
また、ギリギリになっても手を付けられていない先生も中にはいらっしゃいます。
受取日は出願日より十分余裕をもった日程を設定してお願いしましょう。
依頼の方法
小学校によっては、事前に調査書の依頼に関するお便りがあるところや、まとめて先生の都合で日程など決められてしまうところもありますが、概ね学校に直接お願いするケースが多いでしょう。
事前に先生のご都合を確認してからお願いしましょう。
まず、調査書の記入をお願いしたい旨を電話でお願いするのもありですが、先生が落ち着いて確認できるよう、できれば、10月末頃、担任の先生宛にお手紙などでお伝えするのがよいでしょう。
その場合、受験校と受験スケジュールなどの詳細(一校一校の受験予定)を事前にお伝えした後、それに際して、11月中旬の願書取り寄せ後に先生に調査書作成のお願いにあがらなくてはならないことを伝えておくと、先生も気持の準備ができるのでよいでしょう。
関西は受験が早いため、願書受付が12月に入ってすぐの学校もあります。
もし可能であれば、11月末もしくは、できるだけ個人懇談の日までが最終受取期限として設定してお願いしましょう。
*中学校によっては、3学期の成績表提出を求められることがあります。その場合、小学校で12月20日以降でなければ成績表を作成していただけない場合がありますので、冬休みに入ってから受け取りに行く予定にするか、または、先生に相談してみましょう。
依頼方法の注意点
先生は、お忙しい中、受験生一人一人の調査書を一枚一枚作成してくださいます。
当然ですが、先生が記入しやすいように、また管理がしやすいようにこちらが配慮しなくてはなりません。
受験校一校一校、クリアファイルに分け、学校名、内容物の説明、何が必要なのか、提出期限などわかりやすくメモを入れた状態で、一度に全校分をまとめて、大きめ茶封筒などに入れて渡すと良いでしょう。
(もし可能ならば、入試募集要項のページをコピーし、先生にご用意いただく箇所をわかりやすく囲って同封するとより親切で良いでしょう。)
くれぐれも、先生方の管理が大変にならないよう、ばらばらに持っていくことは避けましょう。
その他、注意しなくてはならないのは、小学校専用の調査書を使用して作成してもらったものや、中学校によっては、返信用の封筒がない場合があるということです。
その場合、小学校の封筒を使用しなくてはならないため、先生に表書きをお願いしなくてはなりません。
その旨もしっかり伝え、お願いしておきましょう。
また、受験するつもりで取り寄せた調査書ですが、色々な事情で使用しなかったということもあります。
使用しなかった調査書は、後日小学校に返却しなくてはなりません。
封を開けずにそのまま返却しましょう。
受け取りは?
調査書の受け取りは、必ず保護者が行いましょう。
中には、「忙しいので子どもに渡してください。」とお願いする保護者もいるようですが、万が一、子どもが受け取っていたことを忘れて学校の机に入れっぱなしにしていたり、下校途中で無くしてしまったりする事故が起こった場合、学校は責任が取れません。
提出期限に間に合わず、受験できなくなってしまったなんてことがないよう注意しましょう。
願書提出
調査書は厳封されています。中身が気になるところですが、絶対に開封せず願書と一緒に提出しましょう。
出席日数
調査書で確認されるのは、小学校での成績や出席日数、学校態度などですが、特に出席日数はチェックされやすいと言われています。
実際には、5年生と6年生の11月末までの成績などが調査書に必要になる場合が多いですが、出席日数などは、入試後も小学校に確認の連絡が入る場合もあります。
3学期に受験勉強で休み過ぎていないかのチェックをする学校もあるようです。受験校にそのような傾向があるという場合は、なるべく欠席は控えた方が良いでしょう。
とは言え、塾の最終講習は入試日ギリギリまで実施しているところも多いので、最後は親子でしっかり話し合い、後悔の無いように選択し取り組みましょう。
出願管理
受験校の願書を集め始めるとしっかり管理が必要です。
受験校・入試日・調査書・写真・出願日・入学金等々。
日程や期限、サイズや入学時に必要になる支払い金額などしっかり目で見える形で管理しましょう。
~便利に使えるツール~
ダウンロード規約を一読の上、下記よりダウンロードしてお使いください。
*おおまかに管理できる出願管理シートを用意しました。
※もっと細かな管理は、ご自分の手帳などでしっかりまとめましょう。
*調査書を小学校に依頼するときに、学校ごとに分けたファイルの表面に貼ると見やすい
調査書作成のお願いシートを用意しました。
※このシートはあくまでも内容物や必要書類が一目でわかるようにするためのものです。
余白もしくは、別に手紙などで、一言お願いの言葉を添えましょう。
また、使ってもらえるかは先生次第ですが、学校でのコンクール等の受賞歴があれば、メモ書きまたは賞状を入れておいても良いでしょう。(書く欄が埋まらない場合のみ使用してくれることあるようです。)
*小学校の先生にあらかじめ受験校をお知らせする時に使える中学受験予定日シートを用意しました。