中学受験を目指している過程の中で、中学受験に疑問を持ったり、続けていく事にメリットが見いだせなくなり、中学受験を辞めてしまおう、と考えたご家庭も多いのではないでしょうか。
中学受験は、迷いや戸惑い、葛藤など、経験したご家庭にしかわからない苦労があります。
それゆえに、一度始めてしまうと、これまでの苦労や時間、費用、他の保護者の噂などが影響して、辞めることは、非常に難しい選択となってしまいます。
辞めたいと思ったことが、逃げる事なのか、合理的な判断なのか、その判断に非常に迷います。
それぞれのご家庭での判断ポイントは様々ですが、参考となるポイントをいくつか紹介します。
①受験ストレスによる心身の不調
②好きなことに集中したい
③主体的に勉強に取り組めない。
④経済的に続かない
といったことがポイントとして挙げられます。
①は、③とも関係しますが、自分で主体的に目的を持って取り組めていないと、ストレスは非常に大きなものとなります。
特に精神的に成熟していない小学生の時期では、勉強が楽しく、将来の夢や憧れ、
或いは、プライドを持って受験の競争のストレスを超えられる子はごく一部です。
トップ校を目指す事を半ば強要していく進学塾ではミスマッチが発生します。
こういった時は、お子さんの意思を確認しながら、いったん中学受験を辞めることも
視野に入れてもいいかもしれません。
②習い事と両立しながら、受験勉強を続けてきたお子さんに多いパターンですが、
勉強よりも習い事に夢中になり、勉強が嫌々やらされるだけになっていしまっている場合、
中学受験はやめて、習い事やそれに伴う友人関係を優先させることも検討する必要があるかもしれません。
④これも意外と無視できない理由の一つです。高学年になればなるほど、塾の費用は上がり、講習会やオプションの講座等も受講数が増えます。
こうした金額の負担は、中学校生活にも影響を及ぼします。
その先に大学受験も見据え、長期的な取り組みとして、あきらめるケースがなどがあります。
いずれにしても、辞めるときは、敗北感や脱落者のような視線を感じ、勇気のいる決断となります。
中学受験で塾に通いだすと、大変狭い価値観、世界での判断に縛られがちになります。
中学受験は、あくまでも大学、社会人への通過点です。
無理をしてでも、続けさせて良かった。という家庭もありますし、途中でやめていれば良かった。
というケースもあるでしょう。
長い視点を持って、お子さんが納得した形で結論を出すようにしましょう。
中学受験を辞めることにしても、続けることにしても、自分で決めた選択を肯定することが、最後のポイントです。
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