今日は、語句対策の紹介をします。
対策というよりは、語句そのものに魅力を持ってもらえればいいと思います。
中学受験の語句対策というと、圧倒的な「量」をこなすことで、語彙量を増やし、語句対策を万全のものとする。
語彙量が増えることが読解にも役立つ。
という、論調や指導を聞くことも多いですね。
ただやみくもに、語句を覚えるのではなく「使える状態」にする必要があります。
「使える状態」がどのようなものかは、別の機会として、
今日は、覚えるときに役立つ「言葉の整理」を少し紹介します。
特に、慣用句や言葉の表現に関する問題でも「整理」のテーマや視点が大切になります。
「丸おぼえ」ではなく、どういう「まとめの引き出し」に入れるか、知っている知識にどんな目印をつけているか、という「覚え方」をしておくといいでしょう。
例えば、日本文化の代表的なもの一つに「武士の文化」があります。
この武士にとって、もっとも重要だった象徴の一つに「刀」があります。
この刀(日本刀)をテーマに、言葉を集めてみると、ざっと次のようなものがあります。
「鎬を削る(しのぎをけずる)」「鞘当て(さやあて)」「抜き打ち(ぬきうち)」
「太刀打ち(たちうち)」「助太刀(すけだち)」「鍔迫り合い(つばぜりあい)」
「反りが合わない(そりがあわない)」「もとの鞘に納まる(もとのさやにおさまる)」
「付け焼刃(つけやきば)」「抜き差しならない(ぬきさしならない)」
「切羽詰まる(せっぱつまる)」「身から出た錆(みからでたさび)」
「目抜き通り(めぬきどおり)」
他にも、身体をテーマにしてみても、たくさんの慣用句やことわざ、語句が見つかります。
また、「季語」となる語句や現象から、派生した言葉を集めてみる。
というテーマであれば、俳句を覚える時も、ただ覚えるのではなく、俳句を鑑賞できる力が身についていきます。
言語とは、様々な自然現象や文化、歴史、エピソードに満ちています。
こうしたテーマを感じながら、語彙力を磨いていくと自ずと語句を使える力が養われていくものです。
参考にしてください。
#中学受験 #国語
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